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仕事 材料 旋盤用木材 日記

耳 天然皮の部分

HP これまでの仕事 バーカウンターの項でも触れていますが、耳の部分の扱いには非常に気を使います。というのも、この部分をきれいに取り去ってしまうとどれくらいの樹齢だったのかという基本情報が失われてしまうからです。とはいえ1t前後ある丸太の状態から傷一つない耳の付いた板を取り出すのは物理的に不可能です。というのは木を倒した時の打ち傷・集材時のワイアーの痕。製材時のハッカー(丸太が転がらないように打つ金属製の爪)の痕など私たちの手元に届くまでに様々な人の手を介しています。テーブルとして使用するのに支障の無い場合これらの情報を板に留めて置くほうが後にテーブルとして使いながら木を読み解く面白さがあるとかんがえています。上の写真でもわかるように微妙な凹凸が手に心地良い感触を与えてくれます。

これはハッカーの痕