むかしの物
壊れて廃棄されている木製品を拾ってきて分解してみる。書いて字の通り 分けて理解するのですが、何故壊れてしまったのか?どのように作られているのか非常に勉強になります。たぶん30~40年ほど前の北海道で作られた衣装箪笥ではないかと勝手に推測したのですが。引き出しの前板がマカバ 中板がかつら 骨の部分がミズメ桜 裏板のベニアについてはなんとラワン芯ではなくカバの積層でできていた。
高度成長期には日本の家具産地で地場の木材を利用した丁寧な仕事がされていた事に関心しました。住宅事情の変化で今は括り付けのウォークイン・クローゼットが主流になって家具産地は苦戦を強いられているのですが、逆にこのような仕事が出来る人は少なくなっている現実に、40年後自分は生きていないかもしれないけど、丹精こめて作ったものが捨てられないようにするには、どういった仕事をしなければならないかという事を教えてもらいました。
カバの積層ベニア桐の単板貼り
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