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国宝 迎賓館赤坂離宮

明治42年(1909年)西洋化 間もない日本で海外のお抱え建築家の手でなく日本人の総指揮により学者・芸術家・技術者等 各方面の力を結集させて完成させた、西洋宮殿建築 近代化国家として国の威厳をかけた国家プロジェクトとして進められた明治時代最大のモニュメント。白を基調に金と赤を使った内・外装は百年以上経った今見ても限りなく贅沢。

室内は見学規定で撮影が禁止されているために、出版物からの引用になりますが、東宮御所(皇太子の住居)として作られたこの建築を明治天皇が一目見て贅沢すぎるとおっしゃられた事からもわかる様に公的に使用される目的で作られた建築物は保養所としての御用邸と比べても圧倒的にきらびやかな空間である。

羽衣の間

彩鸞の間

ヨーロッパの宮殿の部屋が長い年月の間 松明や蝋燭の煤で薄汚れているのに対し、電気が発明された後に完成した東宮御所は非常に綺麗な状態で、金が施された彫刻に映り込む絨毯やカーテンの赤が印象的だった。シャンデリアはバカラ社製。現代ではこのようなものは決して建造されることはないが、富国強兵を目指して必死に西洋文明を模倣した当時の日本人の努力と勤勉さは私たちの時代にはすでになくなってしまっている。

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